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無端如環

東洋医学を始めとして、色々な事について書いていきます。

六十四卦⑧

56番目は、巽為風。風が吹いている状態をあらわしています。風に従って、流れるままに行動した方が良いとき。

 

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57番目は、兌為沢。沢が続いている状態をあらわしています。仲間が切磋琢磨し、向上して喜ぶ時を示しています。

 

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58番目は、風水渙。風が水面を吹きすさび、水しぶきが散っている状態をあらわしています。散り散りになる事を示しています。

 

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59番目は、水沢節。沢が水で一杯になっている状態をあらわしています。節度を見極める時期にきていることを示しています。

 

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60番目は、風沢中孚。沢の水面に風が丁度良く流れている状態をあらわしています。

単なる水ではなく、沢の上を吹くことで道理に適った真実の動きをする時を示しています。

 

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62番目は、雷山小過。山上で雷鳴が起こる状態をあらわしています。少しやり過ぎる事、消極的な行いが良い時であるのを示しています。

 

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63番目は、水火既済。水が火の上にあり、上下が相交している状態をあらわしています。完成していること、将来の難事をあらかじめ防ぐ時である事を示しています。

 

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64番目は、火水未済。火が水の上にあり、自然の道理から外れていることをあらわしています。適材適所が適わず、位置が反対になっている事を示しています。

 

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風と沢、肝と肺は左右をダイナミックに表現しています。六十四卦の最後は、直前で完成し、また未完成となる変化をあらわす易らしい終わり方をしています。



 

六十四卦⑦

49番目は、沢火革。火が下から水を変化させて新しいエネルギーを生成している状態をあらわしています。変化、改革には最適な時期があり、その時を逃がさずに行えば良い結果に終わる事を示しています。

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50番目は、火風鼎。木に火が着いて燃え上がり、風という変化を起こしている状態をあらわしています。機敏に最適な状況を調整できれば万事良い方向へ行くことを示しています。

 

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51番目は、震為雷。雷が鳴り響く状態をあらわしています。様々な変化が起こっても、道に沿って動けば最期は安心でき、良い結果がもたらされることを示しています。

 

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52番目は、艮為山。山が連なる様をあらわしています。どっしりと構え、無駄な欲を出さずに、自分の本分を守る。その為に、止まっているように見える事を示しています。

 

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53番目は、風山漸。山の木が次第次第に伸びていく様をあらわしています。少しずつ進んでいくのが良い事を示しています。

 

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54番目は、雷沢帰妹。沢の上で雷が鳴っている様をあらわしています。このまま進むのは危険ですが、いつまでも鳴っているわけではないので恐れずに時を待つのが良い事を示しています。

 

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55番目は、雷火豊。雷鳴と雷光が共に落ちている状態を現しています。恐れがちな2つの変化ですが、一方では素早く大きな光と気に満たされている事も示しています。

 

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54番目は、火山旅。山の上に火が燃えさかる様をあらわしています。今いる場所を離れ、道に沿って変化を続けていくのが良い事を示しています。

 

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今回のテーマは火と変化といったところでしょうか。離火は心をあらわし、変化の兆しは風雷である肝、変化の一時的な停止は艮山です。四正であらわされるものは、五藏との整合性が確定していますが、四偶であらわされるものは、見方によってかなり変化します。艮山は一時的な停止を降濁の停止、糟粕の一時的な停留、泌別清濁の停止などとして観ると面白いですね。

六十四卦⑥

41番目は、山沢損。山のふもとに沢がある状態をあらわしています。大きな山(志)を遂げるためには小さな欲望(沢)を顧みないようにするとことが大切です。小さな損をしてでも大きな得を取る時期です。


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42番目は、風雷益。風が吹き、雷がなっているさまをあらわしています。風や雷のように迅速に、得られるものは得て、間違いはすぐに正せば得られるものが多い事を示しています。


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43番目は、沢天夬。沢が天に上っていく様をあらわしています。地盤を固めた上で志をもって事に当たれば、その時の決断がうまくいく、また決行する時期である事を示しています。


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44番目は、天風姤。天の下に風が吹き渡っている様をあらわしています。情報や噂など、物事の拡散が速く広い時期であり、女性の力が強いことを示しています。


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45番目は、沢地萃。地面の上に沢の水が溢れている事をあらわしています。使う為の気が集まり、使う準備ができている状態です。


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46番目は、地風升。地面の下から風が巻き起こり始めている状態をあらわしています。

下地はできているので、この風を育てて上昇していく時期にある事を示しています。


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47番目は、沢水困。沢にあるはずの水が分かれている事をあらわしています。本来あるべきところにあるものがない為、困難を極め、活路を見いだすのが大変な事を示しています。


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48番目は、水風井。木の枝先、端々にまで水の潤いが与えられている状態をあらわしています。得られるもの、与えるもの共にありますが、伝える道具、理解する道具が悪ければ得られず、伝えられない事に注意が必要です。


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東洋医学的な見方では、肺、呼吸の有様を表現しているとも考えられます。


山沢損は大腸と肺の相交。糟粕(便)が上に詰まって、下に降りていないので呼吸が浅くなっているが、出さえすれば清気を一杯吸える状態。損する事があっても我慢する時。


風雷益は肝と胆と肺の相交。得られると将軍が判断すれば吸気を使って得、要らないと判断すれば、呼気を使って捨てる…等。


基本に慣れたら、応用すると更に身近なものになります。


 

 

 

六十四卦⑤

33番目は、天山遯。天が山を覆っている状態をあらわしています。天は山の成長を邪魔しないように少しずつ退く事が大事だと示しています。

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34番目は、雷天大壮。天の上で雷がなっている様をあらわしています。目上の人への礼儀に注意する必要があります。

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35番目は、火地晋。地平線の上に太陽が昇っていく様をあらわしています。今からエネルギーや目標、夢が晋(すすむ)事をしましています。

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36番目は、地火明夷。太陽が地中に沈んでいる姿をあらわしています。どんなに素晴らしい人でも今は自分を出す時期ではないので外に出さずに、しかし気持ちのプラス思考はしっかりと持ち続ける事が必要です。

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37番目は、風火家人。火を焚いて風が起こっている様をあらわしています。毎日起こっている事を原則として、不変性として、事実に基づき、原則に従う必要がある事を示しています。


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38番目は、火沢睽。上に火があり、下に沢がある事をあらわしています。それぞれ自分の場所で協力しながらも独自性を維持している事を示しています。


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39番目は、水山蹇。山の上に水がある様をあらわしています。困難に直面すれば、自分の考え方を根本的に見直し、行いを反省する必要がある事を示しています。


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40番目は、雷水解。雷や雨が降り注いでいる様をあらわしています。この雨や雷は必ず止む事から、過去の過失やいざこざを解消する時期である事を示しています。


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どのような立場、生き方であっても、状況によって変化していく必要性を示しているのがこの8つの卦です。

原則に従って変化するのか、逆に変化するのか、それとも根本から見直す必要があるのか。自分を客観的に見ることの大切さを教えてくれている8つの卦でもあります。


 

 

六十四卦④

25番目は、天雷无妄。天に雷鳴が轟くように、自然の動きがその摂理に従って、

           活発に動いている状態をあらわしています。

           無心で、道に従う必要があることを示しています。

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26番目は、山天大畜。山の中に天の大きなエネルギーを蓄えている状態です。

           貯えがあるので、行動しても良いし、古人の教えを更に

           蓄えても良い事を示しています。

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27番目は、山雷頥。山の中に雷のエネルギーを蓄えている状態です。

          蓄えるエネルギーの質が問われ、口が関係しているので、

          言語を慎んで徳を養う。飲食を慎んで体内を養う等といった

          事を示しています。

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28番目は、沢風大過。沢が風で大きく動いているような状態をあらわしています。

           行動しても良い時期ではありますが、重荷を受け止めるように

           慎重に自分の意志をしっかりともって行う必要がある事を

           示しています。

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29番目は、坎為水。水がしきりに流れてきている状態をあらわしています。

          苦難、剣難、落とし穴が重なる可能性が高い時ですが、

          諦めずに真摯に取り組む事で成功し称賛される可能性も

          ある事を示しています。

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30番目は、離為火。火がたくさん周りを照らしている状態をあらわしています。

          明るさ、智力、太陽を持っている時期なので慎重に、柔らかく

          物事を進めていく必要がある事を示しています。

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31番目は、沢山咸。山の上に沢がある状態をあらわしています。

          他人を包容する事ができる時期ですので、伴侶をとるには

          良い時期で、咸は感受性を示しています。

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32番目は、雷風恒。雷が鳴って風も吹いている状態をあらわしています。

          雷に驚かず、風に倒されないように、自分の立場と信念を

          長期間揺らがせず、持続させる必要がある事を示しています。

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ここまでで、64卦の半分となりました。

易経上経は、離為火までで終わっていますが、ここでは八等分して書いていってますので、敢えて雷風恒まで書きました。

六十四卦③

17番目は、沢雷随。雷の後にその気が沢に残っている状態をあらわします。

          気の流れに付き従えば良いことを示しています。

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18番目は、山風蠱。山の下に風が吹いている状態をあらわしています。

          蠱という字は、皿の上に虫が乗っている事から

          腐る事も示しています。

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19番目は、地沢臨。人が岸(地)から沢に臨んでいる状態をあらわします。

          勝海舟の咸臨丸もここから名づけられているように、

          意気に感じて未来に臨むという意味を持っています。

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20番目は、風地観。風が地面の上を吹きすさぶ状態をあらわしています。

          人であれば多くの場所へ遍歴することを示している為、

          観光の観がつき、監視・自戒・厳粛といった意味も

          持っています。

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21番目は、火雷噬嗑。(ぜいごう)は雷鳴と雷光をあらわし、威力と智力を示してい

            ます。つまり、力を智慧を使って障害を乗り越え、

            砕いていく事を示しています。

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22番目は、山火賁。山のふもとに火が灯っている状態をあらわしています。

          盤石な基礎の上に、智慧という明かりを使っている姿、

          煌びやかなものや沸き立つ気持ちを示しています。

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23番目は、山地剥。山が崩れて削れている状態をあらわしています。

          奪われる可能性を考慮して、慎重に基礎固めを

          再度行う必要性があります。

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24番目は、地雷复。地面にエネルギーが溜まっている状態をあらわしています。

          日月五星の7日が経てば一周し、一陽来復を示しています。

          時を待って、復帰する機会を伺う時期です。

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 進む、退く、待つ、再起するなど、行動の起点や意識の端緒をあらわしているのが

この八種の卦です。

六十四卦②

9番目は、風天小畜。天に風が吹き、雨が降り始めようとしているものの、まだ降っていない状況をあらわしています。降るのであれば西から降ります。始まる前の小休止といった状況をあらわす卦です。

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10番目は、天沢履。上には天、下には沢と上下がはっきり決まっていることをあらわします。軽々しく上に行こうとすれば恐ろしい事が起きそうですが、じっとしていればそこまでの事は起こりません。

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11番目は、地天泰。上にあるものが下に降り、下にあるものが上に上がって道理をわきまえながらも交流できている平和な状況をあらわしています。

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12番目は、天地否。それぞれの位置で留まり、交わらずに塞がっている状態。あらゆるものは時間の遅速はあっても常に変化しているはずが、変化できない状態をあらわしています。

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13番目は、天火同人。天の明るさと火の明るさが集まり、協力しあっているさま。

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14番目は、火天大有。火が燃え盛って、天高く上がっているさま。悪いものは焼き、良いものは天へ運ぶことをあらわしています。

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15番目は、地山謙。多いもの(山)はけずって、少ないもの(地)に加えることで平等にしており、謙虚な心を事象に喩えたさま。

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16番目は、雷地豫。雷が地上に出たさま。

音楽で楽しむ余裕がある事、音で祭祀を行う事をあらわしています。

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天と地の様々な状態をあらわしている、9番目から16番目の卦ですが、天にあるものは必ず降り、地にあるものは必ず上るのが自然の理に適った変化です。

 

これに反すれば、動けなくなったり、反作用がおきる事を教えてくれています。

 

陰陽互根互用、消長平衡に代表される卦が多いのがこの段階です。