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無端如環

東洋医学を始めとして、色々な事について書いていきます。

六十四卦①

八卦を上下に重ねる事で、六十四種の現象を表現できます。

 

八卦で、基本的な自然現象を表現できる為、東洋医学では八卦まで理解していれば十分かも知れません。

 

中央を中心として、八方向に分けて物事を理解する八卦を更に一方向を八つに分けます。

 

全てを紹介すると長くなるので、幾つかに分けて簡単に紹介します。

 

初めに示されているのは乾為天。 

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全て陽であらわされます。六十四種類に分けた現象の中では一番エネルギーに溢れた卦。何でもできる可能性を秘めています。一方で溢れないように常に注意する必要があります。西北にあるのが定位置です。

 

2番目は、坤為地。全て陰であらわされます。西南にあるのが定位置ですが、東北にあっても、多少の損失以外は得るものが多く、静かにいる、誰かに付き随うのが良い卦。

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3番目は、水雷屯。水がつく場合は停滞をあらわすことが多く、あまり良くないのですが、ここでは変化の直前の停滞を越えれば大きな利があることをあらわします。

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4番目は、山水蒙。正しい道を守って行動し、教える事が求められます。

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5番目は、水天需。水が雲となり、天から降ろうと時を待っている姿です。つまり、良い時を待つのが大切な事をあらわしています。

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6番目は、天水訟。天が上に、水が下にあって交わらない状況。無理やり交わろうとすれば争いが起きる事をあらわします。

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7番目は、地水師。地に水が溜まっているので、道理に適い良き指導者がいれば行動を起こして成功する事をあらわしています。

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8番目は、水地比。地に豊かに水がある事をあらわしています。色んな人が集まり交わるのに適しています。

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1から8までは、混沌から乾坤が生まれ、乾坤から水が落ちて、地に満ちている、そんな流れを想像してもらうと分かりやすいかも知れません。

 

 

 

周天②

小周天を修練していくと、大周天になります。


小周天は仁脈、督脈を意識的に動かしながら、それが集約されて無意識に衝脈を流れるイメージとなります。


大周天は、無意識の為突然感じる現象と考える方が良く、上・中・下丹田の奥に熱が走るような感覚がふいにあらわれます。


僕も何度か体験がありますが、そのような時に第六感や勘といった通常の感覚ではない感覚が冴え、しばらく流れなくてもその感覚は続きます。


これは瞑想でも同じ現象が起こるので、やった人、できるようになった人だけが分かるかもしれない感覚だと思っています。


そして意識的に起こそうと思っても動功(運動)や静功(瞑想)の最中、何かに集中している時や完全にボーッとしている時にしか初めは起こりません。


僕はここまでしか感じていません。

これ以降は、数ヶ月間この状態を作り続ける事で、陽神が出るとの事ですが、その条件を満たす事ができていないからです。


どんなに理解してもできるようにならないと分からないと言う、東洋的な身体学と同じ類のもので、自分で努力できるのは、イメージ、動作、呼吸。


筋肉を随意的に使わない事です。


それを習慣化し、無意識に落とし込んで初めて達成できるものだと思ってます。














周天①

黄道とは地球に描いた、太陽や月、十二星座の軌道の基準イメージの事ですが、南北を子午線と呼ぶように、これは卯酉線となります。


子午線が縦を示せば、点を線として表現した事になり、卯酉線を示せば線を面として表現しています。


つまり、子午と卯酉の関係性が明確に区別できると、上下左右の中の1点を見つける端緒となります。


子午を経絡と仮定すると、臓腑は卯酉となります。


導引術では、小周天がこれにあたります。


小周天は、いわば導引術の基礎であり、任脈、督脈の活性化と考えられます。


任脈を呼吸、督脈を運動と簡単に区別すると、後天の気を活性化している事になります。


正しい方法で練りこめば半年から一年でこの意識のイメージルートは形成されます。


但し、流注を見ると分かるように、表在的な流れを意識しやすくなるだけで、衝脈への関与はない為、肉体的に強くなり、感覚が鋭敏になるというくらいに留まります。


太陽や月、十二星座が黄道を巡っている姿を形式上体現できただけと言うのが、小周天です。

東洋的な観点から観た身体④

起床時の五臓の働きについて少し書いたので更に深めてみます。


睡眠時の活動の中心は衝脈です。


無意識下で主に働くのがこの脈で、体内を百会から尾骨まで心胆が働きます。起床時も多少は働いていますが、起床すると任脈と督脈が主に働きます。


その為、顔面・頭蓋に焦点を当てると、子午線(正中線)と卯酉線(水平線)では、子午線が主、卯酉線が従として働いていますが、無意識と顕在意識の主従関係が逆転(陰陽転化)すると卯酉線が主として働き始めます。


これは、CSFの影響による頭蓋、顔面の膨張収縮比率、時間を比較すると面白い論文が東西両面からかけるかもしれません。


卯酉線の先端には側頭骨があり、耳の穴が出口となっています。


その為、顕在意識が主体として働き始めると耳の感覚(側頭骨の機能群)も働き始めます。


次いでその中心に位置する鼻が機能し始めます。


そして、口が機能し、舌が機能し、最後に目が機能します。


体感から古典に落とし込むと、無意識下では垂直な正中線主体のエネルギーが、顕在意識では、水平線のエネルギー主体となります。


当然ながら、垂直線が動力源ですので、なくなるわけではありません。


喩えて言うなら、ガソリンを入れたエンジンのピストンが垂直線でアイドリング状態。


走り出せば、様々なトランスミッションとシャフトを経由して、横軸に伝え、回転運動に転化しています。


まぁ、個人的な体感と古典の記載を照らし合わせているだけですので、違う意見があっても面白いと思います。


また、五竅(ごきょう、5つの穴)と五色を合わせて考えると、腎陰・肝陰が不足して肝・心の陽気が暴走している(実)場合は、頬骨が赤くなりますが、色で表現されるのは子午線と卯酉線の十字の真ん中に出て、その後耳にまで到達する事が多いように感じます。

内眥(目頭)→頬骨→耳と肝・心の熱の微甚を測る事ができる古典の応用の1つだと感じています。




東洋的な観点から観た身体③

さて、腎は作強の官と言う解釈について。


僕はこのような運動や意識、呼吸を通して感じたのは、


  人は目が醒めるだけで肝気が上がります。目が覚めてすぐ、横になっているのにめまいがするような場合、肝胆の異常と捉えています。


  違う角度から見ると、寝ている時には目は閉じているものですが、耳はまだ機能しています。


  生命の始まりも天一水を生ずと言われるように、先ず二足歩行する為には、効率よく骨格を立て、極力筋肉を使わない動かし方が東洋的な身体操作の基本となります。


  立つ角度が、真っ直ぐではありません。


  垂直ではなく、鉛直に立つ事で地球の地軸に対して、又地球の重力に対して極力抵抗を下げるのです。


  この立ち方をすると、物が上に来ても筋肉で支えるより重いものが持てます。


  しかし、少し重くなると人間は既存の意識を手放すことができず、無駄な筋肉を使ってしまいます。  


  この人間が生活で得る、無駄な筋肉の使い方を修正できれば、骨を載せているだけの状態が如何に楽かが分かります。


  つまり、骨の強度を高める事が、人間の物理的な運動能力を高める基本となります。


  筋肉は東洋医学では、将軍と言われていますが、将軍が効率よく陣形を整えれば、鍛えていた軍隊が最大限の武功をあげられるのです。


  筋力を抜くほど、力が出る。


  バランスを崩せば動きになります。


  これが作強の官を端的に体現し、理解する端緒となると思っています。


  




東洋的な観点から観た身体②

周天とは、一般的な表現を使うと、地球の空間上に想定した太陽や月、十二星座などのルート(黄道)を通る事です。

 

人体ではこれを任脈と督脈に当て、その経脈上を呼吸と運動と意識を通して流していく事を導引術や気功法では小周天と呼びます。

 

そして小周天を煉る事で、丹田の熱エネルギーを蓄積した後、無意識で衝脈上を流れるのが大周天です。

 

大周天では、尾骨、丹田球の中心、膻中の裏、印堂、百会と流れます。

 

流すのではなく、勝手に熱い熱感が通ってしまうので、それまでに丹田と尾骨と言う根っこができていなければ、脳内で熱暴走する可能性があります。その際には幻覚や暴言、暴行など知らぬ間に起こしている可能性もある為、対人関係での異常や生活の破綻が起こる可能性があります。

ここから、この修練には良い師の指導が必要と言われています。

 

 人体を地球に見立て、熱(陽気)を太陽や月に見立てたのが導引術であり、気功法です。

 

小周天は、呼吸と運動とイメージを東洋的に最大限生かした修練法であり、

 

大周天は、小周天で練った下丹田の熱を効率よく上丹田へ送り、脳と臓腑を最大限活性化する修練法なのです。

 

これができると、感性、霊性の感受、身体的な自由度はかなり上がりますが、だからといって治療がうまくなるわけではありませんし、修練に時間がかかります。

 

これだけできると、怪しい人になることにも注意ですねw

東洋的な観点から観た身体①

心(七情・感情)、技(漢方、鍼灸の理論と実際)は、金澤先生、稻垣先生にお任せして、東洋的な身体観について書いてみます。


単純に矮小化して考えると、


任脈(正中全面)は呼吸を主とし、


督脈(正中後面)は運動を主としています。


では、一元三岐の中心となる衝脈(中心軸)は何を主としているのでしょうか。


  僕の認識は、表在的には飲食から作られたエネルギールート、深在的には霊性と繋がるものと考えています。


  例えば導引術、気功法の中にある、小周天功法では、任脈、督脈に気を巡らせる事で、

腎は作強の官の意味するところの実際やその応用として、感覚の鋭敏さや作業の楽さが得られますが、大周天功法にまで至る事ができると、勘の働き方が変わります。


  但し、この大周天に関しては、知らない人がやみくもにやると身体、性格、人生等壊す可能性があるので、一般的には小周天ができれば充分です。


  周天と言う専門用語が出て来たので、次回は周天について書きます。