無端如環

東洋医学を始めとして、色々な事について書いていきます。

気の流れと卦①

六十四卦は、八卦を上下に組み合わせた構造となってます。


そして、上を外、下を内とも考えます。


つまり、膨張は上卦に現れ、外にも現れている状態。収斂、蓄積は下卦に現れ内にも現れている状態です。


呼吸と身体の膨張、収縮がイメージ(感情)に先導されて変化する様を六十四種に分けているとも考えられます。

60と64

易を学んで行くと、64は六十四卦として理解できます。1つの事象を広げて考えていくと、2→4→8→64と数が増えるに従って、表現力が増します。



しかし、易では50を宇宙を現す数(占筮)としたり、人の一生を60年で一周期とするのはなぜなのか?


これは、基本となる材料は64ありますが、これを組み合わせて1つの周期にする際には、2の乗数で考えるよりも、五行を使った方がよりハッキリと区別できるからだと考えています。


ダイナミックに見た方が総体と一部の関係性が分かりやすいので、60と言う数字にまとめています。5×10で考えたり、5×12で考えたりしているのです。


実際には、60の場合、15が一小単位として考え、15が4つ重なると一大単位とすると言う事です。4は四象で現すと生長老死です。


人生で考えると60年ですが、1年で考えると、60×6。実際には60.875で、60.875×6で365.25日が1年となります。


1年の中も60日と言う単位が季節の変化を現し、また15が一単位と考えると、1年に二十四節の気が流れ、また1ヶ月は30日で月の一単位でありながら、1つの季節の前半、或いは後半を表しています。


更に突き詰めていく事で、人の1日の気の流れの加減と、自然の気の流れの加減との交流として、ある人の気にその矛盾がないかを測る基準としています。

五行と八卦

五行は、あらゆる人に理解しやすく使いやすく考えられた東洋的な…東アジア的な思考法です。


易では、象(イメージ)、理と数が必要と書いていたのは、この数によってどのような大きさで、どこを中心(太極)として見ているのかが変わるからです。


そして、太極を設定する為には始めと終わりを作る事で、順番(時間による推移)が絡んできます。


五行はデジタルに割り切った、四象をうまく使うためのものであり、八卦、六十四卦等細分化できるところを簡便にしただけですので、ダイナミックな見方でしかありません。


当然、八卦をしっかり理解した上で、五行を考えるとデジタルに割り切れない部分以上のものが見えてきます。






六十四卦⑧

56番目は、巽為風。風が吹いている状態をあらわしています。風に従って、流れるままに行動した方が良いとき。

 

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57番目は、兌為沢。沢が続いている状態をあらわしています。仲間が切磋琢磨し、向上して喜ぶ時を示しています。

 

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58番目は、風水渙。風が水面を吹きすさび、水しぶきが散っている状態をあらわしています。散り散りになる事を示しています。

 

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59番目は、水沢節。沢が水で一杯になっている状態をあらわしています。節度を見極める時期にきていることを示しています。

 

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60番目は、風沢中孚。沢の水面に風が丁度良く流れている状態をあらわしています。

単なる水ではなく、沢の上を吹くことで道理に適った真実の動きをする時を示しています。

 

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62番目は、雷山小過。山上で雷鳴が起こる状態をあらわしています。少しやり過ぎる事、消極的な行いが良い時であるのを示しています。

 

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63番目は、水火既済。水が火の上にあり、上下が相交している状態をあらわしています。完成していること、将来の難事をあらかじめ防ぐ時である事を示しています。

 

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64番目は、火水未済。火が水の上にあり、自然の道理から外れていることをあらわしています。適材適所が適わず、位置が反対になっている事を示しています。

 

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風と沢、肝と肺は左右をダイナミックに表現しています。六十四卦の最後は、直前で完成し、また未完成となる変化をあらわす易らしい終わり方をしています。



 

六十四卦⑦

49番目は、沢火革。火が下から水を変化させて新しいエネルギーを生成している状態をあらわしています。変化、改革には最適な時期があり、その時を逃がさずに行えば良い結果に終わる事を示しています。

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50番目は、火風鼎。木に火が着いて燃え上がり、風という変化を起こしている状態をあらわしています。機敏に最適な状況を調整できれば万事良い方向へ行くことを示しています。

 

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51番目は、震為雷。雷が鳴り響く状態をあらわしています。様々な変化が起こっても、道に沿って動けば最期は安心でき、良い結果がもたらされることを示しています。

 

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52番目は、艮為山。山が連なる様をあらわしています。どっしりと構え、無駄な欲を出さずに、自分の本分を守る。その為に、止まっているように見える事を示しています。

 

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53番目は、風山漸。山の木が次第次第に伸びていく様をあらわしています。少しずつ進んでいくのが良い事を示しています。

 

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54番目は、雷沢帰妹。沢の上で雷が鳴っている様をあらわしています。このまま進むのは危険ですが、いつまでも鳴っているわけではないので恐れずに時を待つのが良い事を示しています。

 

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55番目は、雷火豊。雷鳴と雷光が共に落ちている状態を現しています。恐れがちな2つの変化ですが、一方では素早く大きな光と気に満たされている事も示しています。

 

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54番目は、火山旅。山の上に火が燃えさかる様をあらわしています。今いる場所を離れ、道に沿って変化を続けていくのが良い事を示しています。

 

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今回のテーマは火と変化といったところでしょうか。離火は心をあらわし、変化の兆しは風雷である肝、変化の一時的な停止は艮山です。四正であらわされるものは、五藏との整合性が確定していますが、四偶であらわされるものは、見方によってかなり変化します。艮山は一時的な停止を降濁の停止、糟粕の一時的な停留、泌別清濁の停止などとして観ると面白いですね。

六十四卦⑥

41番目は、山沢損。山のふもとに沢がある状態をあらわしています。大きな山(志)を遂げるためには小さな欲望(沢)を顧みないようにするとことが大切です。小さな損をしてでも大きな得を取る時期です。


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42番目は、風雷益。風が吹き、雷がなっているさまをあらわしています。風や雷のように迅速に、得られるものは得て、間違いはすぐに正せば得られるものが多い事を示しています。


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43番目は、沢天夬。沢が天に上っていく様をあらわしています。地盤を固めた上で志をもって事に当たれば、その時の決断がうまくいく、また決行する時期である事を示しています。


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44番目は、天風姤。天の下に風が吹き渡っている様をあらわしています。情報や噂など、物事の拡散が速く広い時期であり、女性の力が強いことを示しています。


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45番目は、沢地萃。地面の上に沢の水が溢れている事をあらわしています。使う為の気が集まり、使う準備ができている状態です。


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46番目は、地風升。地面の下から風が巻き起こり始めている状態をあらわしています。

下地はできているので、この風を育てて上昇していく時期にある事を示しています。


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47番目は、沢水困。沢にあるはずの水が分かれている事をあらわしています。本来あるべきところにあるものがない為、困難を極め、活路を見いだすのが大変な事を示しています。


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48番目は、水風井。木の枝先、端々にまで水の潤いが与えられている状態をあらわしています。得られるもの、与えるもの共にありますが、伝える道具、理解する道具が悪ければ得られず、伝えられない事に注意が必要です。


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東洋医学的な見方では、肺、呼吸の有様を表現しているとも考えられます。


山沢損は大腸と肺の相交。糟粕(便)が上に詰まって、下に降りていないので呼吸が浅くなっているが、出さえすれば清気を一杯吸える状態。損する事があっても我慢する時。


風雷益は肝と胆と肺の相交。得られると将軍が判断すれば吸気を使って得、要らないと判断すれば、呼気を使って捨てる…等。


基本に慣れたら、応用すると更に身近なものになります。


 

 

 

六十四卦⑤

33番目は、天山遯。天が山を覆っている状態をあらわしています。天は山の成長を邪魔しないように少しずつ退く事が大事だと示しています。

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34番目は、雷天大壮。天の上で雷がなっている様をあらわしています。目上の人への礼儀に注意する必要があります。

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35番目は、火地晋。地平線の上に太陽が昇っていく様をあらわしています。今からエネルギーや目標、夢が晋(すすむ)事をしましています。

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36番目は、地火明夷。太陽が地中に沈んでいる姿をあらわしています。どんなに素晴らしい人でも今は自分を出す時期ではないので外に出さずに、しかし気持ちのプラス思考はしっかりと持ち続ける事が必要です。

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37番目は、風火家人。火を焚いて風が起こっている様をあらわしています。毎日起こっている事を原則として、不変性として、事実に基づき、原則に従う必要がある事を示しています。


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38番目は、火沢睽。上に火があり、下に沢がある事をあらわしています。それぞれ自分の場所で協力しながらも独自性を維持している事を示しています。


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39番目は、水山蹇。山の上に水がある様をあらわしています。困難に直面すれば、自分の考え方を根本的に見直し、行いを反省する必要がある事を示しています。


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40番目は、雷水解。雷や雨が降り注いでいる様をあらわしています。この雨や雷は必ず止む事から、過去の過失やいざこざを解消する時期である事を示しています。


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どのような立場、生き方であっても、状況によって変化していく必要性を示しているのがこの8つの卦です。

原則に従って変化するのか、逆に変化するのか、それとも根本から見直す必要があるのか。自分を客観的に見ることの大切さを教えてくれている8つの卦でもあります。