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無端如環

東洋医学を始めとして、色々な事について書いていきます。

太極

一の会

  東洋的なものの見方で最初に立てるべきものが太極です。

 

 太極とは、今までも暗に記してきたように、物事を1つの枠組みで観察すると言う事です。

 

 イメージ(象)は、陰陽の2つの魚が交わって1つになっているような絵柄の太極図。

 

 太極の中に両儀(陰陽)が含まれています。 

 

 理論的には、

 

 ①陰陽は互いを根っことして離れられない関係(陰陽互根互用)

 ②陰陽はバランスを保って存在し続ける(陰陽消長平衡)

 ③陰陽は互いに反対の属性のものが制御し合って、1つとして存在する

 (陰陽対立制約)

 ④陰陽はバランスを崩し、極まると反対の属性に変わる(陰陽相互転化)

 

 数としては、無極が0、太極は1です。

 

 ここから、この周易(正確には八卦図)が西欧に伝えられ、二進法が体系化されたと言われています。つまり、普段使っているPCの頭脳は、周易を元にしていると考えることもできるのです。

 

 太極を定めて初めて、物事を捉える事ができていると言えます。

 

 ではどうやって太極を定めるのでしょう。定め方については、無極の項に示しています。

 

 鍼灸であれば人体、東洋医学であれば人体を含んだ天地という自然現象。

 

 気候・気象でも天地、天体も又1つの太極を示しています。

 

 更に言えば、政治、経済、地理、歴史。易ではあらゆるものが太極で表現されます。

 

 どこに焦点を当てるか、と言った方が分かりやすいかも知れません。

 

 鍼灸であれば人体の中でも焦点を当てるのが、絶えず動いてとらえどころが無いと考えられている気になります。

 

 一元三岐とは、

 

 丹田から出た気は衝・任・督の三種、三方向へ流れるという事を端的にあらわしています。

 

 これは、人が生まれる前に授かり、死ぬまで持っているという元気ですが、

 飲食を摂取する事によって得られるエネルギーである穀気や呼吸によって得られる清気。この3つの気が織りなし集合する事で宗気と呼ばれます。

 

 こう考えると、元気と清気と穀気という3(太極陰陽)が衝任督という三種に分かれる為、東洋的な考え方では最高の数という9が出て来ます。人体は易学上最高の数で形成され、活動できているのです。

 

 この気が体内をどのように巡り、動くかを祝由、導引、按蹻、毒薬で観察し、治療してきたのが古典であり、その集大成として表現されているのが鍼灸だと考えています。

 

 東洋医学としての、鍼灸の太極は当然人体ですが、人体でも固体部分ではなく、液体と気体の動きに着目している事を知るのが重要です。

 

 太極は1であると言っても、そこから形気という2(両儀)へ派生し、気血という考え方に変化して、気血水という3に派生した後、又太極という1に還って初めて、東洋医学、鍼灸の太極と言えます。

 

 どれを見ても、太極或いは人体という1を見ている事に変わりはありません。