49番目は、沢火革。火が下から水を変化させて新しいエネルギーを生成している状態をあらわしています。変化、改革には最適な時期があり、その時を逃がさずに行えば良い結果に終わる事を示しています。
50番目は、火風鼎。木に火が着いて燃え上がり、風という変化を起こしている状態をあらわしています。機敏に最適な状況を調整できれば万事良い方向へ行くことを示しています。
51番目は、震為雷。雷が鳴り響く状態をあらわしています。様々な変化が起こっても、道に沿って動けば最期は安心でき、良い結果がもたらされることを示しています。
52番目は、艮為山。山が連なる様をあらわしています。どっしりと構え、無駄な欲を出さずに、自分の本分を守る。その為に、止まっているように見える事を示しています。
53番目は、風山漸。山の木が次第次第に伸びていく様をあらわしています。少しずつ進んでいくのが良い事を示しています。
54番目は、雷沢帰妹。沢の上で雷が鳴っている様をあらわしています。このまま進むのは危険ですが、いつまでも鳴っているわけではないので恐れずに時を待つのが良い事を示しています。
55番目は、雷火豊。雷鳴と雷光が共に落ちている状態を現しています。恐れがちな2つの変化ですが、一方では素早く大きな光と気に満たされている事も示しています。
54番目は、火山旅。山の上に火が燃えさかる様をあらわしています。今いる場所を離れ、道に沿って変化を続けていくのが良い事を示しています。
今回のテーマは火と変化といったところでしょうか。離火は心をあらわし、変化の兆しは風雷である肝、変化の一時的な停止は艮山です。四正であらわされるものは、五藏との整合性が確定していますが、四偶であらわされるものは、見方によってかなり変化します。艮山は一時的な停止を降濁の停止、糟粕の一時的な停留、泌別清濁の停止などとして観ると面白いですね。